日々とタオルにまつわるお話。
渡辺パイルのタオルを愛用してくださっている方々へのインタビューや
タオルと毎日を気持ちよく過ごすためのお手入れ方法をご紹介します。
「タオルとわたし」
TOWEL AND ME
「タオルは私にとってとても大切な仲間であり、道具であり、必要不可欠なモノです。」
タオルは私にとってとても大切な仲間であり、道具であり、必要不可欠なモノです。
私の仕事は飲食店における接客が主ですが、職場にはユニホームがありません。会社勤めの人がネクタイを締めて気持ちを入れるスイッチのようなものを自分の中に作っていて、それが渡辺パイルのタオルです。仕事用に選んだ帽子をかぶり、手拭いを首に巻き、そして渡辺パイルのタオルを右肩からかけることによって、仕事へと気持ちのスイッチを入れています。
1日に何杯のビールを注いでいるのか数えたことはありませんが大体200杯くらいでしょうか。グラスから溢れたビールなどで手が濡れることは日常茶飯事です。仕事中ずっとタオルの実用性に助けられています。特に渡辺パイルのふわふわで洗えば洗うほど水を吸ってくれる性能は最高です。
渡辺パイルの文雄くんに出会ったのは私の勤務するWatering
Hole(ウォータリングホール)に来店してくれたことがきっかけでした。彼は全米一のクラフトビール、シェラネバダペールエールのお膝元であるカリフォルニア州のチコに綿花の勉強のため留学していてビール好きに。その後ニューヨークでインターンしているときに私が旅行で訪れて2人でニューヨークのバーでクラフトビールを飲み交わしました。その後、ニューヨークで行列ができる醸造所のビールの輸入が決まり醸造所とお店のロゴを刺繍したコラボタオルを作ることになりました。5枚ほど持っていたそのタオルも使い古され残り1枚。こんなに酷使して数年経ってもまだ丈夫に活躍してくれる、毎日の暮らしに必要不可欠なタオルとの生活はこれからも続きます。
TOWEL AND ME
「タオルって人を柔らかく温かくさせる作用があるな、と思う。」
norahi
桑沢デザイン研究所卒
主たる仕事はアパレルブランドのビジュアル制作やCDジャケットのデザイン等
2017年より自身のシーズンレスなブランド「UKABU
apparel(ウカブアパレル)」をスタート、国内外で活動中
音楽と映画が好き(特にホラー)
ふわふわ、もこもこ、いろんな優しい肌触りがあって、使い込むほどに使い主の好みに沿い変幻してゆくタオル。
わたしにとってはどれも特別な1枚で、それぞれが思い出をたくさん吸い込んで、お気に入りのタオル1枚1枚を使うたびに、あれやこれやといろんな思い出と、記憶が蘇ってくる。なぜかどれも優しい思い出や記憶で、タオルって人を柔らかく温かくさせる作用があるな、と思う。おめでとうやありがとうのときにもらったり、あげたり。それぞれに小さな思い出があるし、良いタオルは捨て時がない。高校時代に好きなバンドのライブに行った時のタオルとか、実家を出る時に母が持たせてくれたタオルとか。歴史の長いものだと20年前位にミスドでもらった原田治柄のタオルが存命で自分でもびっくりした!弟が2つか3つくらいの幼少時にハンドタオルを肌身離さず持ってたことがあって、あれは大人の私でもなんとなくわかるんだよなあ。持ってると、とてもホッとするから。
ホッとするといえば、渡辺パイルで最近気になっていたなめらかバンガロールシリーズが最近の我が家の新入りタオルなのだけど、このタオル、使い込むほど雲に包まれているようなふわっふわの安心感!仕事であれやこれやと考え事をして眠れない時になめらかバンガロールシリーズのバスタオルをくるくる丸めて枕にして寝てみたら安心して眠ることができた。タオルから湯たんぽの湯気みたいな、ホッとする包容力がじんわり出ていた。
そんなわけで私、朝は洗顔、日中はカバンに必ずポイと、夜はお風呂あがりにと(たまに枕になったり)かたときもタオルが離せない。夏はもっぱらパイル地のTシャツを愛用!たぶん幼少時の弟よりも、タオル好きです!
TOWEL AND ME
「実用性だけでなくデザインも楽しむ。それがぼくのタオルとの付き合い方。」
曽我部 孝
今治市上徳でオオカミ珈琲という
自家焙煎珈琲店を営業しています
日々、珈琲とレコードのことばかりを考えてます
タオルといえば数年前まで30年間、両親がタオルの刺繍の仕事をしていたため、どちらかと言えば身近な存在。
幼い頃から自宅の作業場で、ミシン音とともに無地のタオルにまるで絵を描いていくかのような刺繍の工程を見てきた。 タオルの使い方、といえば
朝起きてまず洗顔(顔を拭く)、珈琲を淹れてパンを焼き、テレビを観ながら朝食を食べる。そして、食後洗い物(手を拭く)。 1日の終わりにはお風呂(身体を拭く)。
お風呂上がりにタオルを首にかけてテレビを眺める。
タオルとリラックスタイム。 などが、毎日のタオルとのコミュニケーション。
そして、ぼくの仕事は自家焙煎珈琲店。 仕事の中でもやはりタオルは必需品。 珈琲豆を焙煎する焙煎機は200℃以上の熱を発する鉄の塊。
冬はストーブ的存在で焙煎室は暖かくなるが、夏場となれば室内は本当に大変なことに。 ここで欠かせないのが汗を拭うタオル。 汗を拭いたあと、ちょっと思い立ってタオルを頭に巻いてみる。
はたまた、ハチマキのようにキュッと締めてみる。 うん、なんだか力が湧いてくる(ような気分)! 焙煎にも力が入る(ような気分)!
焙煎後には珈琲豆を瓶に入れ、細長くたたんだタオルを敷いたカウンターに5つ6つ並べる。 茶色く綺麗に焼かれた珈琲豆とともに、タオルが目に入りあらためてそのデザインに気づくこともある。
あ、こんなところに刺繍が…とか。 実用性だけでなくデザインも楽しむ。 それがぼくのタオルとの付き合い方。
・柔軟剤を使用しない
風合いを柔らかくすることで知られる柔軟剤。 実は油が含まれているため、使用することでタオル本来の吸水性を損ないやすく、また毛羽落ちの原因になります。 長く使ってどうしても硬くなった場合には使用していただいて問題ありませんが、 なるべく使用せず素材本来の柔らかさをお楽しみください。
・蛍光剤・塩素系洗剤は使用しない
蛍光増白剤や塩素系洗剤、汚れを落とすのではなく素材を漂白することで汚れを隠すものです。
タオル綿糸は天然繊維ですので、これらを使用することにより素材を傷つけ毛羽が落ちやすくなります。
直接お肌に触れるタオル、赤ちゃんが口に入れることもありますので、
環境にも自然にも優しい中性洗剤でお洗濯していただくことをお勧めします。
・綿100%のものと一緒に洗う
タオルは綿100%の商品と一緒にお洗い下さい。 ポリエステルや合成繊維の入った商品と一緒に洗うと、 それらのホコリに綿が付着し「クリンプ」と呼ばれる毛玉が発生することがあります。
・パイルのひっかかり・抜けを防ぐために
ファスナーやマジックテープなどがついたものとお洗濯をすると、 パイルが引っ掛かる恐れがあります。
特に無撚糸のタオルはパイルが抜けやすいので、洗濯ネットに入れていただくことをお勧めしています。
パイルが引っかかってしまったら、はさみで飛び出た部分をカットしてください。
そのままにしておくと、どんどんほつれが広がってしまいます。
・ふっくらタオルにするための干し方
両手でパタンパタンと空気中でよく振ることで、 繊維が立ちふっくらと気持ちのいいタオルになります。
四方にひっぱり全体のゆがみを直しておくのもポイントです。
日に当たると繊維が傷ついてしまうので、風通しの良い日陰に陰干ししていただくことで、長くお使いいただけます。
※ ずっと日向に干すと、紫外線で黄ばんでくることがあります。
・おすすめの洗濯機
タオルをふっくら長持ちさせるためには、 たっぷりの水で優しく洗って頂くことをお勧めしています。 節水が売りのドラム式洗濯機に比べ、 たっぷりのお水で洗える立型式洗濯機の方がタオルのお洗濯に向いています。
林 ゆうや
クラフトビールのお店、代々木ウォータリングホールの店長
現在までに13,000種類のビールを飲んでいる、生きる伝説